○ DOS版との違いと起動時オプション
* データ編集におけるDOS版との主な違い
- カーソルの移動
- Enter, Tabで次へ、↑,Shift+Tabで前の項目へ。(環境設定1で
Tabキーでクリアを設定した場合を除く)
- バッファクリア
- Tabキーまたはキーカスタマイズによる(DOS版ではTabキーのみ)
- カーソルジャンプ
- Alt+下線付きの字、及びカスタマイズ可能なショートカットキー(DOS版はファンクションキーのみ)
- JCCコード入力
- どの項目にカーソルがあってもOKで、キーはカスタマイズ可能(DOS版ではCODEの項目でInsキー等)
- QTHで検索
- どの項目にカーソルがあってもOKで、キーはカスタマイズ可能(DOS版ではQTHの項目で↓, Shift+↓キーのみ)
- 定型文字列入力
- Remarksの項目で↓キー(DOS版ではShift+ファンクションキー)
- データの削除
- データ修正ウインドウの右クリックメニュー(DOS版ではデータの保守メニューの中)
* 起動時オプション
DOS版ではディレクトリ指定やテキストデータ等の指定を起動時オプションで行いましたが、
Windows版では起動後に設定します。(ファイルメニュー参照)
普通にインストールしますと、次に示す起動時オプション無しで設定されます。各オプションは、大文字小文字どちらもOKです。
- 起動時オプション無し(通常の設定)
- INIファイルに各種設定情報が保存されます。
INIファイルは、HAMLOGW.EXEと同じフォルダに生成されます。(HAMLOGW.INI と HAMLOGW2.INI)
【例】 [C:\Hamlog\Hamlogw.exe]
また、 -I オプションに続けてINIファイル名を直接指定することができます。
【例】 [C:\Hamlog\Hamlogw.exe -iJG1MOU]
この例では、もしJG1MOU.INIが存在しなければ、HAMLOGW.INI(存在すれば)をJG1MOU.INIにコピーし、以後JG1MOU.INIとJG1MOU2.INIに各種設定が保存されます。
- -Xオプションで起動した場合
- パソコンにログインするユーザーごとのフォルダにINIファイルが保存されます。
例えばWindows7の場合、C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Hamlog\Hamlogw.ini
・・・という形式で保存されますので、ログインするユーザーごとに違う設定で動作させることができます。
- 起動時パラメータでデータファイルを直接指定することができます。
- 【例】 [C:\Hamlog\Hamlogw.exe -iMOU2 D:\Logdata\Jg1mou]
この例では、MOU2.INI MOU22.INI D:\Logdata\Jg1mou.mst D:\Logdata\Jg1mou.hdb
を使用します。
-i オプションとデータファイルの直接指定は、Turbo HAMLOG/Winのプロパティで設定することができます。
この二つは、両方使用しても、またどちらが先でも構いません。
Turbo HAMLOG/Winのアイコンを右クリックすると、プロパティの設定ができます。
- -Rオプション
- 各種設定がINIファイルではなく、レジストリに保存されます。
- -Fオプション
- 通常はQSOデータ更新ごとにディスクに書き込んでいますが、このオプションではTurbo
HAMLOG/Win終了時に書き込みます。
通常は指定しないでください。
共有オープン使用時は、このオプションは機能しません。
◆Turbo HAMLOG/Winを家族等、複数の方が同一のパソコンで使用するには、次のいずれかの方法があります。
- オプションの別コールサイン用にインストールを実行する。(推奨)
- 使う人ごとに別のフォルダにインストールし、それぞれショートカットの名前を変える。
- INIファイル名とデータファイル名をコールサインにリネームして使用する。
(HAMLOG.MSTをJG1MOU.MSTにリネームすれば、QSOデータもJG1MOU.HDBをオープンしようとします。)
- Windows-XP以降では、前述の -xオプションで起動し、QSOデータはログインするユーザーごとに違うフォルダに保存する。
※ 上記以外の起動時オプションは無視されます。
- ※参考※ HAMLOGW.INIについて
- [Config]
- Hint1=200
- このように記述すると、ポップアップヒントが表示されるまでの時間をミリ秒で指定できます。この指定がなければ500ミリ秒。
- Hint2=2000
- 同じく、ポップアップヒントが表示されている時間をミリ秒で指定できます。この指定がなければ3000ミリ秒。
- [RigCom]
- DTR3=0
- このように記述すると、リグ接続においてCOM3のDTRはOFFのまま起動します。COM番号は任意です。
- RTS1=0
- このように記述すると、リグ接続においてCOM1のRTSはOFFのまま起動します。COM番号は任意です。
- ※参考※ HAMLOGW2.INIについて(以下の例では、入力ウインドウLOG-[A]で有効になります。)
- [A_HAMLOG]
- PTT=2
- このように記述すると、PTT-ON(送信時)にCOM2のRTS信号がONとなります。数字はCOMポートの番号です。
- PTT=3,DTR
- このように記述すると、PTT-ON(送信時)にCOM3のDTR信号がONとなります。
ただし、最近のリグではPTTのON/OFFコマンドが備わっていますので、通常のリグ接続が便利です。
- * DOS版とのファイルの互換性
- QSOデータに互換性はありません。拡張子が MST, DX2〜DX4 のファイル、及びユーザーリストファイル関係は、DOS版のそれと共通です。
ただし、ユーザーリスト(U), テキストデータ(V), (W) で生成されるインデックスファイルについてはDOS版とは互換性がありません。(拡張子名の違うインデックスファイルが生成されるので問題はない)
QSL定義ファイル、ログ印刷定義ファイルには一切互換性がありません。
- * DX局の判断
- DOS版では時刻がUTCで記録してあれば(00:00U型式であれば)DX局であると判断しましたが、Windows版では入力ウインドウのDXのチェックボックスを明示的にチェックしてDX局と判断させます。
- * キーボードの設定
- キーボードの反応を速くすれば、軽快に動作しているように感じられます。次のように設定してください。
- コントロールパネルを開き、キーボードの状態の確認 → キーボードのプロパティと進みます。
- 表示までの待ち時間を短く、表示の間隔を速くしてください。
- 適用ボタンをクリックすればOKです。
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