○ JARL会員データ(JARL.mDAT)によるQSL印刷抑制機能について ADIF出力 QSL印刷に戻る
JARLから提供されたQSLが転送できる局のリストを使い、QSLカード印刷時にQSLが転送できない局あてには印刷しない機能です。
- JARLのQSLビューローに届くQSLカードのうち、非会員あてが5〜8%だそうです。これは年間50〜60万枚になります。(2015〜2023年のデータ)
- QSLビューローでは、これを一定期間留めおき、再度チェックしてなお非会員であれば廃棄となります。
- つまり、QSLビューローでは、非会員あてのQSLカードを年間100万枚以上チェックしていることになります。
- これを減らせばビューローの負担が少し減り、本来の転送業務の効率がアップすると思われます。
HAMLOGユーザーにとっても、用紙とインクの無駄が無くなります。
- 作者は、JARLのQSL問題対策委員会の委員であります。(令和5年12月5日付けで委嘱)
- 同委員会の提案により、令和6年5月25日開催の第72回理事会で審議した結果「QSLが転送できる局のリストを提供する件」は承認されました。
- JARL.mDATは、JARLから提供されたリストを暗号化したファイルです。復号化や目的外利用はお断りします。
- □ JARL.mDAT 202x/xx/07版を使う
- JARL会員データ(QSLが転送できる局のリスト)を使い、QSL転送ができる局あてのQSLカードだけを印刷します。
QSLカードのJARL転送枠に印字されるコールサインが対象です。
例えばQSLマネージャーあての場合、QSLマネージャーがQSL転送可能な会員で無い場合は印刷しません。
HAMLOGでは、QSL欄の1文字目にMと入力されてあり、Remarks1・2のどちらかに@JG1MOU のように入力されてあればQSLマネージャー経由と判断し、そのコールサインをQSLカードのJARL転送枠に印字します。
- JARL.mDAT最新版の確認
- JARL.mDATファイルの更新を確認し、ダウンロードとインストールを行います。
最新のデータをご利用ください。
- ※1
JARL会員検索の仕様どおり、会員であっても 次のコールサインはJARL.mDATには含まれません。(=印刷しません)
- ア QSLカード転送可能なコールサインであって、JARL会員局名録に掲載を希望していないコールサイン
イ QSLカードの転送ができないコールサイン
ウ JARLに入会したばかりの方のコールサイン
- アのコールサイン場合はQSLカードが転送できない局=印刷しないという扱いになりますので注意が必要です。
JARL.mDAT 202x/xx/07版を使うのレ点をはずしてその局だけ1枚を別に印刷する、という対応でお願いします。
イのコールサインの場合は、レ点を入れたまま印刷しないでください。
ウのコールサインの場合は、※2を参照ください。
- ※2
相手局がJARLに入会したばかりの場合、本機能により印刷しないことが考えられます。
- この場合、翌月以降に新しいJARL.mDATを使えば印刷対象となります。
そのため、未発行局を印刷にレ点を入れ、レコード番号の範囲を広く指定して(遡って)印刷するようお願いします。
- 例えば、A局と2024年9月末頃に交信したところ、A局は2024年9月10日にJARLへ入会済みだそうです。
- A局は、JARL.mDAT 2024/09/07版には含まれていないので、10月になってもQSL印刷できませんでした。
- A局は、JARL.mDAT 2024/10/07版に含まれることとなりますが、JARL.mDAT 2024/10/07版がダウンロードできるのは、2024年10月末頃です。
- A局にはQSL未発行の状態ですので、JARL.mDAT 2024/10/07版をダウンロードし、印刷レコード番号の範囲は広く指定して(さかのぼって)QSL印刷すればOKということになります。
- 若しくは、JARL.mDAT 202x/xx/07版を使うのレ点をはずしてA局だけ1枚を別に印刷する、という方法もあります。
※3
QSL印刷後、この機能により印刷されなかった交信をNo_JARL.txtというファイル名で記録します。(すでに存在すれば上書き)
コールサインを入力したとき、JARL.mDATにヒットしたら入力ウインドウのタイトルバーに表示されます。
これにより下図の場合、2024/07/07現在はQSL転送可能な会員であることがわかります。
※4
くれぐれも交信中に【JARL会員データにヒットしましたぁ!】など言わないようにお願いします。
この機能の仕様は次のとおりです。
- JARL会員データ(JARL.mDATファイル=QSLが転送できる局のリスト)の内容は、コールサインのみを暗号化したもの。
- 会費納入の締切日が毎月7日だそうですので当該月の7日版とし、月末頃にJARL.mDATを更新の予定。
- JARL.mDATは、JG1MOUのサーバに置き、HAMLOGのQSL印刷画面からダウンロードして組み込む。(JARL.mDAT最新版の確認ボタンをクリックするだけ)
- JARL.mDATは、HAMLOG本体と同じフォルダにインストールされる。別のフォルダは不可。
- QSLカードのJARL転送枠に印字されるコールサインで検索し、JARL.mDATに無いコールサインは印刷せずにスキップ(単にQSL印刷しないだけ)
QSLマネージャーのコールサインをQSL転送枠に印字する場合は、QSLマネージャーが非会員のときは印刷しない。
- DX局には適用しない。(QSL印刷する)
- QSL印刷後、この機能により印刷しなかった交信をテキストファイルで表示(No_JARL.TXTファイルをメモ帳かエディタで表示)
- JARL.mDATが前々月のものであるときは、QSL印刷時に更新を促すメッセージを出す。
- JARL.mDATには、会員であっても会員局名録に掲載を希望していないコールサインは含まれない。(JARL会員検索の仕様どおり)
- 会費切れ2ヶ月未満の方のコールサインはJARL.mDATに含まれる。
- HAMLOGでコールサインを入力したときにJARL.mDATからも検索し、入力ウインドウのタイトルバーに表示。(例:上図のとおり)
- 拡張子を.mDATとした理由は .DATや .DATAでは他のアプリに関連付けされているため。(JARLメンバーデータです。Hi)
(123)